マナーとしてメイクをする習慣を持っている女性は多く、職場に出る際には一層気を使っていることも珍しくはない。看護師になって働き始めた時には入念にチェックして、適度な美しさと清潔感を保てるように努力していることはよくある。始めの内は忙しい時間の合間を縫ってメイク直しをする人は多いものの、だんだんと慣れていくにつれてその習慣が失われることも多い。
仕事が増えてだんだんと時間がないと感じるようになり、あえてメイク直しをしなくてもいいと諦めてしまうようになるのである。それで特に支障がないと感じると、直さないのが習慣になってしまうのが常だろう。しかし、いつまでもその状況が続くわけではなく、他人に指摘されなくてもまた自然に習慣が戻ってくることがある。看護師として患者の前に出るという意識があるため、加齢によって自分の姿が気にかかるようになるとやはり仕事中であってもメイクを直して姿を整えた方がいいと考えるようになりやすいのだ。
また、育児を経て働き続けている看護師の場合には、労働時間が短くて済むように働き方を変えている場合も多い。その影響で時間を取りやすくなり、メイク直しをする余裕が生まれていることもある。若い頃にはすぐにやめてしまった習慣が30代、40代となるにつれて復活してくることが多いのである。それによって患者にも不快感を与えずに済むと考えると、いかに忙しくても前向きに時間を作ろうと決断するのも納得できることだろう。